パンクなのに17分もある曲を作ったバンド
一曲の長さが17分という大作。イエスとかピンク・フロイドなどのプログレッシブ・バンドならまだ分かる。しかしこれは正真正銘のパンク・バンドが作った曲である。
ダムドが1980年に発表した4枚目のアルバム「ブラック・アルバム」に収録されている「Curtain Call」という曲。この曲はなんと17分19秒もあるのだ。ちなみにこのアルバムは当時2枚組LPとして発売された。レコードのA面、B面、C面はスタジオ録音で、D面はライブが収録されている。
ダムドはセックス・ピストルズ、クラッシュと共にロンドン3大パンク・バンドと呼ばれているのはロック・ファンなら先刻承知だろう。個人的にはダムドは他の2つのバンドに比べるとイマイチ評価が低い様な気がしてならない。もっと評価されてもいいと思うのだが。
ダムドはピストルズよりも早くデビューし、最初のパンクのアルバムを出したバンドとして認知されているが、実はいまだに現役で活動している。
なお、このアルバムには日本のウィラードがカバーした「Hit or Miss」も収録されている。実は先に聞いたのはウィラードの方だった。そのカバーがメチャクチャ良かったので、ダムドの方も聞いてみたらもっと良かった。
1976年にデビューして2019年の現在も現役で活動しているダムド。ファンの一人として最後までその行末を見守りたい。